蔵前協立診療所原田医師よりご推薦いただきました!
近年患者さんの筋肉量が減ってきている気がします。
医学的観点からいくつかのポイントを指摘させていただきます。
蔵前協立診療所
所長 原田文植
医師・医学博士・内科認定医・認定産業医
スポーツ健康医・在宅医療認定医
これは自然の摂理です。
交通インフラの発達、エスカレーターなどの設備の
充実も筋肉量の減少に拍車をかけます。
筋肉量が減少すると、骨折しやすくなったり、
慢性疼痛の原因になったりします。
骨折は寝たきりの原因になります。
寝たきりになると免疫力も低下し、肺炎などの感染症を
起こしやすくなります。
また、痛みによるストレスがガンを引き起こすことも
報告されていて、疼痛コントロールの重要性が
注目されています。それらを予防するためには十分
筋肉をつけておく必要があります。
個別でトレーニングメニューを立ててもらうべきです。
加えて、トレーニングは
あまりに楽なものでは意味がありません。
筋肉を計画的に増量するためには他人の力が必要です。
経験豊かなトレーナーに励まされながら、
負荷をかけることによって目標を達成することができます。
関トレーナーはこれまでに個人レッスンを中心に
多くの成果をあげています。
経験と科学的理論に基づき、非常に理に適った
トレーニングを計画してくれると確信していいと思います。
があります。
認知症の予防効果はさまざま議論されています。
中でも、定期的に身体に負荷をかけることが認知症の
予防になるという報告は非常に信頼できるデータが
集まっています。
筋力トレーニングに生活習慣病の予防・改善効果が
あることは言うまでもありません。
豊かな人生を送るために、病にならない身体作りは
欠かせません。
信頼できるトレーナーとともに是非成果をあげて下さい。
このプログラムを受講されることを自信を持って
お奨めいたします。
ご推薦いただきました!
健康と運動 「Every move counts towards better health」
これは「すべでの運動・身体活動は健康に有益である」という、2020年11月に世界保健機関(WHO)が発表した健康と運動に関するコメントです。運動が健康によい効果があるというのは多くの方が何となく理解していると思います。今回は少し具体的にその関係についてお話できればと思います。
健康寿命と平均寿命
『平均寿命』という言葉を皆さんは耳にしたことがあるかと思います。では『健康寿命』はどうでしょうか?『平均寿命』というのは、0歳の人がその後、何年間生きられるかを予測した値です。それに対して『健康寿命』とは、健康上の問題で日常生活が制限されず、自立した生活を送れる期間をさします。H28年の厚生労働省の調査では、平均寿命と健康寿命の差は男性では、8.84年、女性では12.35年であり、約10年間は支援や介護を受けながら生活を送る期間があるとされています。
健康寿命を短くする原因は認知症や脳血管疾患など様々ですが、その最も多い理由は運動器の障害や衰えで、全体の1/4を占めます。
運動器と運動習慣
運動器とは、骨・関節・筋肉・神経など普段私たちが体を動かすために必要な体の仕組みを指します。骨や筋肉の衰えは40歳頃から見られ始め、50歳を過ぎた頃より加速するといわれています。運動器の衰えは日常生活に支障がなくても進行し、やがて関節の痛みやバランス能力の低下、移動能力の低下がみられるようになり、最終的には寝たきりなど介護を受ける状態になる可能性があります。胃や腸などの内臓と違い、骨や筋肉などの運動器は自分の意志で鍛えることのできる器官です。何歳からでもトレーニングが可能であり、体を動かす習慣をつけることが大切になります。また運動習慣は体力にも大きな影響を及ぼします。スポーツ庁の調査では、男女ともにすべての年代において、運動・スポーツを実施する頻度が高いほど、体力テストの点数が高い傾向にあります。毎日運動習慣がある50代は全く運動しない30代と同等〜上回る体力があり、個人の運動への取り組みが大きく影響していることがわかります。
現在はCOVID-19感染拡大を避けるために社会全体での活動自粛や在宅ワークの増加により、運動する機会の減少や座位時間の増加がみられており、これらは運動器の衰えにつながると考えられます。WHOも2020年11月に身体活動と座位行動に関するガイドラインを発表しており、その中で身体活動量の増加、筋力トレーニングへの積極的な取り組み、座位行動時間の短縮を強く推奨しています。
トレーニングの原理・原則
トレーニングには3原理・5原則といわれるものがあり、これらを理解したうえでトレーニングを行う必要があります。
トレーニング3原理
1.過負荷
機能を向上するためには、ある一定以上の負荷を与える必要があります。同じ負荷でトレーニングを続けていると、体がその負荷になれてしまうため、効果が薄くなってしまいます。
2.可逆性
トレーニングを中断してしまうと、その効果は失われ、身体が元の状態に戻ってしまいます。
3.特異性
運動効果は運動の特殊性と使われる筋肉に依存します。つまり、トレーニングの効果はトレーニングをした部位や動作にしか出ないため、目的にあったトレーニングをする必要があります。
トレーニング5原則
1.全面性
身体の一部ではなく、全身をバランスよく鍛えることが大切です。
2.個別性
トレーニングを行う人の体力や性別、年齢に合わせ適切なトレーニングを行う必要があります。無理なトレーニングは怪我につながることがあります。
3.漸進性
体力・筋力の向上には、同じ負荷でずっと続けるのではなく、徐々に負荷を高めていくことが必要です。定期的にトレーニングの負荷・回数・バリエーションなどを見直しましょう。
4.反復性
技術や体力に関係なく、トレーニングは継続的に行なうことでその効果が得られます。
5.意識性
運動の内容・目的・意義を理解し、トレーニングに取り組むこと。そして、どこの部位を鍛えているのか意識しながら行うとトレーニング効果がでやすいとされています。
これらが実施・達成されているかを定期的に評価することでトレーニングをより効果的に、より効率的に行うことができます。しかし実際のところ自分にとって最適な運動が何なのか、また原則・原理に沿った運動ができているかなどの評価を自分で行うのは難しいことだと思います。また1人で運動を継続することも人によっては難しい場合があります。その様な場合はトレーナーと共にトレーニングをすることで、こういった難点をクリアしていくことができ、かつ安全にトレーニングに取り組むことができるので、パーソナルジムなどの利用もよいかと思います。
まとめ
少しずつでも体を動かす習慣をつけることが大切です。
運動は運動器の衰えを防ぐだけでなく、生活習慣病の予防や改善にも効果があります。
より良く年齢を重ねるために一度運動習慣について考えてみてはどうでしょうか?